下腿義足(シリコンライナーTSB式)

シリコーンライナーを使用した下腿義足です。

シリコーンライナーを装着したままギプス包帯を巻きつけ、
石膏が硬化する前にアイスキャストにて圧をかけギプスの硬化を待ちます。
(手技採型で行うこともあります)

採型後の陰性モデルに石膏泥を流し込み陽性モデルを製作します。

陽性モデルの修正です。脛骨稜、腓骨頭に若干の盛り修正を施します。

チェックソケット製作です。
透明な熱可塑性樹脂で熱成型します。

出来上がったチェックソケットでの仮合わせです。
熱で容易に修正することが可能です。圧痛点などは、この段階で修正しておきます。

修正済のチェックソケットに石膏泥を流し込みます。
硬化後チェックソケットから切り出し、再度陽性モデルを製作します。

PVAバッグをモデルに被せた後、
ストッキネット、カーボンストッキネットなど積層材を被せ熱硬化性樹脂(アクリル樹脂)を流し込み硬化を待ちます。

硬化後、ギプスカッターでトリミングラインにてカット。
石膏を割り出します。

内骨格をくみ上げた後、外装の製作に取り掛かります。
フォームカバーの中にくみ上げた義足を入れ込み、足の形に削りあげます。

フォームカバーを削り上げた状態です。

ストッキングを被せて完成の状態です。

シリコーンライナーが懸垂を行うので、バンドなどは必要ありません。
まずシリコーンライナーを着けて、義足へ装着します。

装着時のお願い
断端を清潔に保つために、シリコンライナーは毎日洗って装着してください。

*こちらは一個人様用の製作過程を紹介したもので、全義足の共通工程ではありません。